英語で "nod"といえば「うなずく、会釈する、(承諾の意味で)うなずく、うとうとする」などの意味を思い浮かべる人が大半かと思いますが、気を付ける点が一つあります。
それは「ノミネーション」として使用されている事です。
いわゆる「推薦、指名、任命」等々の意味合い。
例えば参照までにCNNの記事を下記リンクを貼っておきます。
Taylor Swift leads with 8 nods as the MTV Video Music Award nominations are announced
"leads with 8 nods"ですが、これだけ見ると?とクエスチョンマークがつく人もいると思いますが、文章中には次のようにも書いています。
Taylor Swift leads the pack with eight nominations, including a repeat......
ここで8つのノミネーションと一致する事がわかります。
"lead(s) the pack (with)"は「群を抜く、トップに立つ」などに訳される事が多いようですが、この"leads with"も似たような意味合いになります。
念の為、和英辞書を見るとネット上では現時点では見つからなかったのですが、英英辞書ではすぐに見つかりました。
定番のCambridge Dictionaryですが、そのリンクを下に貼っておきます。
https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/nod
ちょっとスライドさせれば"a vote or nomination......"と説明が続くのですぐにわかる事でしょう。
例文
He received a Nobel Peace Prize nod for his role in Horn of Africa.その他の英英辞書にも載っていました。
下記参照リンクはCollins Dictionaryのものです。
これもちょっとスクロールするとすぐに見つかると思います。
"A nod is a nomination"このように和英辞書だけで調べようとすると意味を誤解したり或いは普段使用されているはずの意味が掲載されていなかったりする事が割合に多く、その間違いに気づけない或いはそのような直感が働かないと中途半端になってしまい英語学習者には危険です。
特に大学受験レベルや高校生レベルの一般的な英語教科書を見ると初中級レベルの学習者にはよく練られたいい話がある一方で、凄く偏った英語(いわゆる受験英語)のようにも見受けられるので自主的に積極的に英英辞書を見る習慣は必要でしょう。とは言え大学受験レベルの英語では英英辞書は結構苦痛な人もいるかと思いますので、徐々に慣れていけばいいでしょう。
当然ながら帰国子女あるいはそれと同等レベルはこの部類には入りませんが。
もう一つThe Washington Postの参照リンク貼っておきます。
"Lizzo leads with 8 nods"
これはリゾっていう歌手ですがこの記事でも"nods"が使用されていました。
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