恩を仇で返すような奴と言っても過言ではないkick (someone/something) down the ladder =「恩人・友人/職・モノを捨てる」。
kick down=「蹴落とす」そしてdown the/a ladder=「梯子を降りる」なので、ほぼ使われている言葉からもある程度は推測できる慣用句と言えるかもしれない。
なんて残酷な世の中だろうとはいえ、古今東西、古の時代から存在した「裏切り」。
とはいえ、世の中そう単純なものではなく、「裏切りやがった!」とか言ってるほうが実は「悪の張本人:mastermind」て事も十二分にあるのが「世のならわし:the way of the world」。
実際にどう使われてるかわからなければ意味ないので英文記事を参照したので興味のある人は読んでみたらいいと思う。
以下はBBC MUSICの記事参照。I left him with the remark that it was a mistake to kick down the ladder by which he had risen
実は"kick away the ladder"も「恩人・友人/職・モノを捨てる」という意味がある。
以下はThe Guardianの記事参照。
ever since his book Kicking Away the Ladder pointed out thatこれはいわゆる芥川龍之介作「蜘蛛の糸:The Spider's Thread」まんまだ。「自分だけは助かりたい一心で糸をつたって高く高く登っていき、下の者達がよじ登ってくると糸が切れては困るので降りろ降りろ!と喚いて落とそうとする」。
どちらにせよ皆悪人なのだが。
調べたところではこの「蜘蛛の糸:The Spider's Thread」の元々の原作はポール・ケーラスの『カルマ』という説が有力らしいが実際のところはわからない。
この他にも"kick over the ladder"も「恩人・友人/職・モノを捨てる」という意味。
"kick over"には「ひっくり返す」という意味があるので、「梯子をひっくり返す」という事で読んだまま解釈すれば文脈次第で意味の本質がわかる。
意味は多少違うが「相手をおだて調子に乗せておいて態度を急変させ孤立させる事」を「梯子を外された!」と言う事は皆知っているはずの言葉だが、このkick (someone) down the ladderに似ているとも言える。
コメント
コメントを投稿